INTRODUCTION

リチャード・リンクレイター監督最新作!
嘘のような“偽の殺し屋”の実話に基づく、
セクシーでスリリングなクライム・コメディ
アカデミー賞5回ノミネート、ゴールデングローブ賞2回受賞、英国アカデミー賞2回受賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞2回受賞の名匠リチャード・リンクレイター監督、待望の最新作は、『トップガン マーヴェリック』で一躍脚光を浴びた俳優グレン・パウエルを主演と共同脚本に迎え、偽の殺し屋に扮したおとり捜査官として警察に協力した人物の実話にインスパイアされた作品『ヒットマン』。 本作は、ノワール、ロマンス、スリラー、強盗、コメディ……さまざまなジャンルの要素が少しずつ組み合わさっている。監督のリンクレイターは、これまで実験的な作品からエンタメ作品まであらゆる分野にチャレンジし成功を収めてきた。本作はその大胆なキャリアを積んできたリンクレイター作品のジャンルとキャラクターの集大成といえる。  
プロの殺し屋を演じ70件以上を逮捕に導いた
ゲイリー・ジョンソン
ゲイリー・ジョンソンは1990年頃から偽の殺し屋として警察に協力しはじめ70人以上を逮捕に導いたスゴ腕潜入捜査官。本作は彼の活動について2001年「テキサス・マンスリー」誌に掲載された記事が基となっている。 記事によるとゲイリー(1947ー2022)はテキサスで2匹の猫と暮らし、地方検事局で働きながら、講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていたという。「テキサス・マンスリー」誌の記事では映画に登場する依頼者の基となった数々のエピソードが語られている。

STORY

ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急遽代わりを務めることに。これをきっかけに、殺人の依頼者を捕まえるためにさまざまな姿や人格に変身する才能を発揮し、有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出し、次々と逮捕へ導いていく。
ところが、支配的な夫との生活に追い詰められた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまう。 セクシーな殺し屋ロンに扮して彼女に接触。事情を聞くうちに、逮捕するはずの相手に対し「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう……!恋に落ちてしまったふたりは、やがてリスクの連鎖を引き起こしていくことに――。

CAST

グレン・パウエル (ゲイリー・ジョンソン)
主演・脚本・プロデューサー
PROFILE»
アドリア・アルホナ (マディソン・マスターズ)
PROFILE»
オースティン・アメリオ (ジャスパー)
PROFILE»
レタ (クローデット)
PROFILE»
サンジャイ・ラオ (フィル)
PROFILE»
グレン・パウエル(ゲイリー・ジョンソン)
主演・脚本・プロデューサー
リチャード・リンクレイター監督とは『ファーストフード・ネイション』(06)、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(16)、Netflixのアニメ作品『アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー』(22)に続いてタッグを組む。アカデミー賞にノミネートされた映画『ドリーム』(16)では、象徴的な宇宙飛行士ジョン・グレンを演じ、共演のオクタヴィア・スペンサー、タラジ・P・ヘンソン、ケビン・コスナーらとともに全米映画俳優組合賞キャスト賞を受賞。シンシア・エリヴォやジェシー・バックリーとともに、ヴァラエティ誌の「2019年注目の俳優10人」に選ばれ、2022年にはシネマコンのスター・オブ・トゥモロー賞を受賞。この年は『トップガン:マーヴェリック』(22)でハングマンを演じて一躍脚光を浴びた。ハリウッドのネクストブレイクの筆頭。
主な出演作品は、歴史戦争大作『ディヴォーション マイ・ベスト・ウィングマン』(22)、シドニー・スウィーニーと共演したロマンティック・コメディ『恋するプリテンダー』(23)、『ツイスターズ』(24)など。待機作にはユニバーサル・ピクチャーズのSFアクション・スリラー『Deputy X』、ニック・ジョナスと共演するバディ・コメディ映画『Foreign Relations』などがある。本作でもプロデューサーを務めるパウエルは、J.J.エイブラムスの制作会社バッド・ロボットとともに米海軍航空ドキュメンタリー『ブルーエンジェルズ』(24)を製作、アマゾン・スタジオが獲得した。
アドリア・アルホナ(マディソン・マスターズ)
プエルトリコ出身。現在はロサンゼルスを拠点に活動するハリウッドで最も有望な才能の一人。 主な出演作品は、主演ドラマ「エメラルドシティ」(17)、『パシフィック・リム:アップライジング』(18)、ライアン・レイノルズと共演したマイケル・ベイ監督のNetflix作品『6アンダーグラウンド』は、Netflixの2019年に視聴されたタイトルの第3位となった。2022年にはマーベル作品『モービウス』でジャレッド・レトの相手役を演じたほか、アンディ・ガルシアとグロリア・エステファンの娘役を演じた『花嫁のパパ』、Disney+のスター・ウォーズの映画『ローグ・ワン』の前日譚「キャシアン・アンド―」にも出演。キャシアン・アンド―の友人ピックスを演じ、シーズン2にも出演が決定している。最近では、キューバの抑圧から逃れるためにHIVを注射したティーンエイジャーたちの実話を描く『Los Frikis』(24)、ゾーイ・クラヴィッツの監督デビュー作『Blink Twice』(24)でチャニング・テイタム、ナオミ・アッキー、サイモン・レックス、クリスチャン・スレイター、ジーナ・デイヴィスらと共演する。
オースティン・アメリオ(ジャスパー)
人気TVシリーズ「ウォーキング・デッド」のドワイト役でも知られている。主な長編作品に、リチャード・リンクレイター監督の『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 (16)、テレンス・マリック監督の『ソング・トゥ・ソング』(17)など。 次回はインディーズドラマ「Phyllis, Silenced」に出演する予定で、最近ではニール・ブロムカンプ監督作『They Found Us』の悪役に抜擢された。
レタ(クローデット)
リベリアからの移民の両親のもとに生まれ、ニュージャージーで育った。デューク大学の医学部を卒業後、契約化学者として働くも、コメディアンを目指す。コメディアン、女優、リアリティ番組の司会などエンターテイナーとして成功する傍ら、作家デビューも果たすなど、マルチな才能の持ち主。 主な出演作は、アンソニー・ホプキンスと共演した『フラクチャー』(07)、人気TVドラマシリーズ「グッドガールズ:崖っぷちの女たち」(18~21)にはルビー役で出演。『グッドボーイズ』(19)、TVアニメ『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』(22)、『グレイテスト・ヒッツ』(24)などがある。
サンジャイ・ラオ(フィル)
ロサンゼルスを拠点に活動する俳優、コメディアン、ライター。ロサンゼルス中の劇場で即興、スケッチ、スタンドアップ・コメディを演じている。また、Netflix、HBO Max、Amazon Prime、Apple TV+などの作品でも彼を見ることができる。趣味は、武道、ハイキング、実在の宇宙飛行士に会った時の話をすること。

STAFF

監督・脚本・プロデューサー
リチャード・リンクレイター
オースティン映画協会の芸術監督を務める。同協会は、レパートリー・シアターの運営、映画スタジオの管理、テキサス州の映画製作者への220万ドルを超える助成金交付などを行う国内最大級の映画団体である。 主な長編映画は『バッド・チューニング』(93)、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離<ディスタンス>』(95)、『スクール・オブ・ロック』(03)、『ビフォア・サンセット』(04)、『がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン』(05)、『ビフォア・ミッドナイト』(13)、『6歳のボクが、大人になるまで。』(14)、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(16)、『30年後の同窓会』(17)、『バーナデット ママは行方不明』(19)、『アポロ10号 1/2:宇宙時代のアドベンチャー』(22)など。